こんにちは、オガワです。
今回の鍵を握るのは、
教育心理学者のジェローム・シーモア・ブルーナー
(概要はこちら。Wikipediaのリンク貼っておきます↓)
ブルーナー は、様々な研究をされていて、
彼の名著「教育の過程」は20世紀後半、
世界で最も読まれている教育の本とも言われているそう。
特に彼の提唱する「発見学習」はとても有名で、
我々の行うレッスンにも多く取り入れています。
記事の流れは下記の通りです。
ブルーナーの「発見学習」についての概要
「発見学習」のメリット・デメリット
実際の流れ(レッスンでの取り入れ方)
まとめ
▷発見学習について
教師が結論を与えて教え込むのではなく、
子ども自身が「発見」という行為を修得し、
「構造」をとらえ、学びをふかめる学習のこと。
上記のとおり、
発見学習のキーワードは「構造」と「発見」。
理解力が高かったり、勉強のできる人の共通点は、
全体の「構造」を捉えることが上手なところであり、
「構造」を上手く「発見」し捉えることができれば、
年齢問わず学習内容が難しくなっても理解できるとの仮説を立てています。
授業やセミナー等も、
最初に全体の流れについて説明があると
わかりやすい場合が多いと思います。
それ似たようなイメージで、
「構造を捉える=学習する物事の本質や関連性が理解できている」
ということになります。
▷「発見学習」のメリット・デメリット
<メリット>
・学習内容の他に考え方が養われる(論理的思考能力や応用力、活用力等の知的操作力)
・自分で考え、「発見する」能動的な学習なので、問題解決に楽しさを見出す。
・上記二つを続けることで、質は高まり、「自ら学ぶ力」が身につく。
<デメリット>
・子どもの発見を誘導するため、知識を詰め込むような受容的学習に比べ時間がかかってしまう。(学校教育では時間制限が厳しく、発見に時間を割きづらい。)
▷実際の流れ(レッスンでの取り入れ方)
実際に「発見学習」を活用する際の大まかな流れとともに、
レッスンでの「発見学習」の組み込み方をお伝えします。
⑴課題の把握 ▷ なぜ?を追求する。できない理由(課題)をわかりやすくする。
問題解決すべき課題を明確にとらえる段階。
問題にたいして自分のもつ知識では理解できず、
「なぜ?」という問題意識がこの後の思考をすすめる動機となる。
⑵仮説の設定 ▷ 自分の持っている知識でどうすればできるかを発見させる。
すでに知っていることや理解していること、
そこで得られた新たな情報に基づいて
問題解決を予想し仮説を立てる。
⑶仮説の検証 ▷ 実際に試してみる。
仮説をそこでの事実と照合しながら、
論理的思考によりより洗練された仮説へと導いていく。
⑷発展 ▷ 気づきが生まれる。
こうして発見した法則や概念を適用して別の問題を解決する。
レッスンでは、「動作の本質」を伝える際に、
発見学習を取り入れています。
普段はあまり目を向けられませんが、
日常動作やスポーツにおける運動動作も、
ロジカルに紐解くことができます。
紐解いていくとその中でも、
キーとなるちょっとしたコツなどがあります。
(見落としがちで無意識にできてることも多い)
例:歩くときに地面を蹴っていることなど。
そういったコツを子どもに発見させ
認識させることにより、(無意識でできてる事を認識させる)
動作の本質を伝えることができます。
▷まとめ
長くなりましたが、
主体性を伸ばすためには、
自分で考えることの楽しさを伝えることが
とても重要です。
こちらのブログでは、
レッスンの背景にあるこういった学習理論なども時折発信していきます。
ご興味のあることや、記事のご要望などもコメントにいただけましたら幸いです。
レッスンでお会いできる事を楽しみにしております。
これからもよろしくお願いします。
オガワ
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